勝手に僻地散歩



屋久島にいってみた その8

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ウィルソン株を過ぎ、さらに110分。大王杉が現れる。ここウィルソン株と縄文杉の中間地点である。推定樹齢3、000年、樹高24.7メートル、胸高周囲11.1メートルの大王杉は、1965年に縄文杉が発見されるまでは、屋久島最大の杉と言われていた。急斜面に立っている大王過ぎの根元は3箇所にわたってひび割れしており、数人が入ることができる空洞まである。しかし以前に登山客が根元の空洞の中で焚き火をしたことがあり、今では近づくことはできない。幹には江戸時代に試し切りされた跡が残っている。現在に残っているところを見ると用材として不適格ということなのだろう。

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大王杉からしばらく歩くと、今度は左手に夫婦杉が姿を現す。右に立つのは夫で、左には妻が立つ。樹高は妻が25.5メートル、夫が22.9メートルで妻のほうが高い。しかし、妻の根元は夫の約3メートルほど下にあり、頂上部の樹高はほぼ同じである。しかし胸高周囲は夫は10.9メートルに対し、妻は5.8メートルである。二つの木は3メートルほど離れているが、10メートルのほどの高さで枝がつながっており、手をつないでいるように見えることから夫婦杉を呼ばれるようになった。

屋久島の杉は強風に耐えるため、周辺と突出して高く成長しない。したがって、樹高は周辺環境に影響を受けているが、有名な屋久杉のデータを見ると、面白い傾向が読み取れる。幹が太いとあまり高く成長せず、逆に30メートルを越える樹高の屋久杉は幹が細いのである。例えば30メートルを越える樹高の屋久杉は5本あるが、そのうち4本が胸高10メール未満である。逆に胸高10メートルを越える屋久杉も5本あるが(ウィルソン除く)その樹高は、おおむね22-25メートルにとどまる。(もちろん例外もあるが)

胸高周囲が10メートル以上の屋久杉
1位 縄文杉    16.4m (樹高25.3m)
2位 翁杉     12.6m (23.7m)
3位 大王杉    11.1m (24.7m)
4位 夫婦杉(夫) 10.9m (22.9m)
5位 大和杉 10.2m (34.9m)

樹高30メートル以上の屋久杉
1位 三代杉    38.4m (胸高周囲4.4m)
2位 大和杉    34.9m (10.2m)
3位 天柱杉    33.8m (8.2m)
4位 ひげ長老  32.0m (9.5m)
5位 母子杉(母) 31.1m (9.0m)

太ければ低く、細ければ高い。杉の生命力に限りがあるとすれば、縦に伸びるか横に広がるかの二者択一ということは当たり前なのかもしれない。
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by iyasaca | 2007-11-10 13:18 | 鹿児島
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知ることで景色が変わる。誰にも頼まれてないですが、あちこちにいってきます。
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