勝手に僻地散歩



手白澤温泉にいってみた その3

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女婦淵から徒歩で3時間、ようやく目的地に到達した。
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この日は東京は35度を越える真夏日であったらしいが、標高1,400メートルほどの奥鬼怒周辺は25度ほど。冬季には零下20度まで下がることもあるらしく、その時期の旅館の稼働率は2割程度まで落ちるという。それでも奥鬼怒4湯への年間宿泊者数は3万人ほどと言う。

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<写真:今は電気も水洗トイレもあり、快適>
奥鬼怒は1986年まで電線が引かれておらず、電力を自家発電で賄っていた。しかし出力が小さく、不安定であるため、蛍光灯は使えず、冷蔵庫などの家電も故障がちであったという。ほかにも電気を必要とする火災報知機も非常灯もなかった。トイレも穴を掘る染みこみ式で、電話もなかった。宿の予約は葉書でしか受付していなかったのである。
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<写真:ドリンクの支払いは自己申告制>

1996年になって、東京電力とNTTが共同で、女婦渕から7キロの架線整備が行われた。投じられた経費は1億5,000万円。4つの旅館も総額800万円の負担をしている。併せて電話線も整備された。この地域が通電したことで、関東で唯一の「未点灯集落」が消滅したのである。以降、発電機は不要となり、運び屋の荷物から重油が消えることとなった。通電する前の運び屋の荷物は食料、重油など合わせて50キロにも及んだという。

電気と水、通信環境があるおかげで手白沢ヒュッテは大変快適な宿となっている。
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by iyasaca | 2011-06-25 22:53 | 栃木
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知ることで景色が変わる。誰にも頼まれてないですが、あちこちにいってきます。
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