勝手に僻地散歩



パラオにいってみた その3 アイライ州の通信所跡

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コロールから北東に向かい、橋を渡るとパラオで一番大きな島バベルダオブ島である。橋を渡ってすぐのアイライ州に通信所跡がある。少し先に行けば、パラオの国際空港、さらに北に向かうと新しいパラオの新しい首都、メルキョクである。
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詳しくは分からないが、この通信所はパラオだけでなく、南洋庁において中心的な役割を担っていたらしい。廃墟と化した建物の周辺には戦車や高射砲が錆びついたままになっている。この戦車と高射砲は、1968年公開の映画"Hell in the Pacific"の撮影の際に、あちこちに転がっていたものを集めたらしく、元々通信所に配備されていたわけではないそうだ。ちなみに英国人のジョン・ブアマンが監督したこの映画には三船敏郎が出演している。
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コロールの南にある東洋最大といわれたペリリューの空港が攻略され、制空権を完全に失ったことで、コロール周辺も空襲にさらされた。空襲は数次にわたって行われたが、1944年3月末に行われた最初の空襲で地上施設はもちろん、停泊中の艦船も大損害を受けた。食料も弾薬も失い、また輸送能力も失ったことで、ペリリューの守備隊はその後玉砕の道を辿ることになるのである。
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廃墟と呼んでよいくらいの荒れようであるが、T字型の建物の外形だけは往時を偲ばせる。いかに堅牢なつくりであったかを現在に伝えている。建物は二階建てで、かなり大きい。相当の人間が働けるスペースがある。内部はご覧の通り、破壊され尽くされ、部屋割りなどをうかがい知ることはできない。
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この通信基地がいつの空襲で破壊されたのかは分からないが、上の写真に見られるように、明らかに爆撃を受けたと思われる箇所がある。
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コロールでは、大規模な地上戦は行われておらず、空襲を受け、散り散りになった日本軍は、パラオ本島のジャングルに移動して、散発的な抵抗を続けたそうである。おそらくこの戦車の出番もなかったであろう。
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by iyasaca | 2009-07-18 21:23 | パラオ共和国
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知ることで景色が変わる。誰にも頼まれてないですが、あちこちにいってきます。
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