勝手に僻地散歩



カテゴリ:モンゴル国( 1 )


フブスグルにいってみた

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<フブスグル湖 (Hovsgol Nuur)>
モンゴルの首都ウランバートルの西北800キロ、ロシアとの国境にほどちかいフブスグル湖は標高1624メートルの高地に広がるシベリア・カラマツ林の中にひっそりと佇んでいる。


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最初に降り立ったのは湖畔の町ハトガル(Hatgal)。その窓口であるハトガル空港は柵をめぐらせただけの簡素なつくり。ご覧の通り、滑走路は舗装されていない。まさに草原のただなかに降り立つという感覚を味わえる。

ここハトガルへは、首都ウランバートルからロシア製の小型飛行機が運航している。座席は45ほどあるが、定員は40名弱。理由を尋ねると、「足元が悪いから、満席にすると離陸時に十分なスピードが確保できないから」とのことである。

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タラップを降りて周囲を見渡すと空港の一角には木造の小屋が。決して広くない小屋の中のスペースで、到着便の荷物の引き取り、出発便の荷物のチェックイン、搭乗券発行などが同時に行われている。

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しばらくすると先ほどの飛行機は再び客を乗せてウランバートルに飛び立っていき、小屋には再び静けさが戻った。それと同時に、出口周辺に群がっていた物売りもいつのまにかどこかへ消えてしまった。


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ハトガルは、フブスグル胡の北端の町ハンフへの湖上航路を持つ。ハンフの北に広がる山々を越えればバイカル湖へと続く。また空路フブスグル湖を目指してやってくる観光客にとっての窓口でもある。ハトガルには小規模の宿やジープのレンタル、町唯一の電話が引いてある郵便局など湖への旅の準備ができる。

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ハトガルの北に広がるフブスグル湖は息をのむ美しさである。その透明度は20メートル以上。専門家によるとフブスグル湖は植物プランクトンが育つに十分な栄養が湖水に含まれていないこと、湖周辺に住む人口の少なさ、そして大都市からの距離などが湖の「青」の秘密であるという。細かいことが分からなくても、面積で琵琶湖の4倍、貯水量では約14倍あるという大量の透明な水を目にするだけでも圧倒される。ダライエージ(海の母)と呼ばれるのも納得できる。

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フブスグル湖には96の川が流れ込んでいる。湖に流れ込む河川は東岸に多く、そのなだらかな地形に牧場が多く見られる。西岸は逆に切り立った崖などがある激しい地形をなしている。西岸の山を登って行くと、トナカイを操る民が住む集落がある。

フブスグルの湖水は、はるか東に向ってエギン川、セレンゲ川として流れ、北上し、バイカル湖に注ぎ込む。フブスグルとバイカルは川で繋がっているにもかかわらず、湖周辺の植生に大きな違いがある。バイカル湖にはカラマツだけでなく、白樺、松、ヤナギなど植生に多様性が見られるが、ここフブスグル湖の周辺にはカラマツしか見られないのだという。1200メートルもの高低差によるものだという。

ハ ンフからハトガルの石油の湖上輸送は禁止されたものの、冬に凍結した湖面を走るタンク・ローリーによる石油輸送は続いている。氷が割れてタンク・ローリーが湖に沈む事故も少なくない。また湖の西岸に眠るリン鉱石の採掘も続いている。フブスグルの青はいつまで保全できるのだろうか。




<リンク>
モンゴル政府観光局
モンゴルに関する基礎情報はここ 
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by iyasaca | 2006-01-30 20:45 | モンゴル国 | Comments(2)


知ることで景色が変わる。誰にも頼まれてないですが、あちこちにいってきます。
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